家を建てた後、少し余裕ができると考えるのが「繰り上げ返済」。「借金は早く返したい」という日本人の美徳は素晴らしいですが、今の時代、その決断が将来の資産を数百万円単位で減らしてしまうかもしれません。
💡 結論から言うと…
「住宅ローン金利 < 運用利回り」である限り、繰り上げ返済よりも新NISAでの運用を優先した方が、トータルの資産は増えやすいのが現実です。
1. 繰り上げ返済は「金利分の節約」にすぎない
繰り上げ返済をすると、その額にかかる将来の利息をカットできます。例えば金利0.6%で借りているなら、100万円返せば「年間6,000円」の利息を払わなくて済むようになります。
これは「確実に得をする」という点では魅力的ですが、リターンとしては年率0.6%ということになります。
2. 新NISAは「3〜5%」を目指せる場所
一方で、新NISAで全世界株や米国株のインデックス投資を行った場合、長期的な平均利回りは年3〜5%程度が期待できると言われています(※過去の実績より)。
100万円を15年間活用した場合の差
新NISA(利回り4%想定)
約 80 万円の利益
この圧倒的な「金利差」があるため、手元の100万円をローン返済に消してしまうのは非常にもったいないのです。
3. 住宅ローン控除という最強のバックアップ
さらに忘れてはいけないのが「住宅ローン控除」です。年末のローン残高の0.7%(または1%)が税金から戻ってくるこの期間に繰り上げ返済をすると、「本来戻ってくるはずだった還付金」をわざわざ減らしてしまうことになります。
控除期間が終わるまでは、新NISA等で現金を厚く持ち、控除終了後に「やっぱり返そうかな」と判断するのが最も柔軟な戦略です。
4. 秋田で暮らすなら「流動性」が命
一度繰り上げ返済したお金は、銀行から引き出すことはできません。秋田での生活は、車の買い替え、家の修繕、子どもの進学など、まとまった現金が必要になる場面が多いものです。
「返済して手元を空にする」よりも「運用しながら、いつでも使えるお金を持っておく」ほうが、家計の安定度は高まります。
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