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耐震性について

耐震性について

昨今、阪神淡路大震災や熊本地震など、全国的にも大きな地震が増えてきており、地震に対する備えが重要視されています。

 

秋田県においても、1983年に起きた日本海中部地震や2011年に起きた東日本大震災など、地震によって大きな被害がありました。

 

 

そういった地震に強い家を建てる際に考えるポイントの一つとして、耐震性があります。

 

耐震性とは地震が発生した時の揺れに耐えられる度合いのことです。耐震性が高いほど、より強い地震に対しても倒壊や破損しにくいです。

 

 

建物を建てる際はなんでもかんでも好きなように建てられるわけではなく。最低限守らなければいけない基準が法律で定められています。それが建築基準法です。建築基準法には耐震性についての基準も明記されており、その基準を満たす必要があります。

 

耐震性には耐震等級といわれるものがあり、ランクによって耐震性も変わってきます。

 

 

 

【耐震等級】

 

耐震等級は13まで分かれており、

耐震等級1は建築基準法で定められている耐震性と同じ程度の耐震性をもつ建物になります。

耐震等級2は耐震等級11.25倍、耐震等級3は耐震等級11.5倍の耐震性を備えております。

 

 

【耐震・制震・免震】

 

地震への耐震性を高める構造は3つに分かれております。

①耐震構造

これは建物自体を頑丈にして「地震の揺れに耐える構造」です。柱と柱の間に筋違いと呼ばれる補強材や構造用合板を貼った耐力壁を設置することで、地震の揺れに抵抗します。

これは3つの中では一番低コストであり、一戸建ては基本的にこちらの構造での作りになります。

 

 

②制震構造

これは壁の中に組み込んだ制震装置によって「建物の揺れを吸収する」構造です。35階建てほどの低層マンションに多く使われておりますが、一戸建てでもオプションで導入される方もいらっしゃいます。また、地震以外にも台風など強風による揺れにも対応します。

 

③免震構造

これは建物と地面の間に免震装置設置し、「地震の揺れを建物に伝えにくくする」構造です。コストが高いため、一戸建てでは珍しく、基本的にはマンション向けの方法です。特にタワーマンションで使用されるケースが多く、地震がきても室内で揺れを感じにくいとされています。

 

 

耐震についてはこの他にも、木造や鉄骨、鉄筋コンクリートによる違いや、地盤改良、基礎工事なども影響してきますが、それはまた別の機会でお伝えします。

耐震についての基礎的な知識を付け、これからの住宅づくりにいかしてもらえると幸いです。

 

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